2016年9月11日日曜日

自宅PCの改修(後編:システム移行とグラボ追加)

前回の作業から続いて組み直しと再配線まで完了

残すは新SSDに対するシステム移行とグラフィックボードの差し替えのみだ。

まずは今回お役御免となったSSDの最後の仕事、新SSDに対するシステム移行


初稼働からおよそ2年半、FPSゲームのインストールですっかり空きが無くなったのでこちらの東芝の256GBのSSD(QSeries Pro)はおさらばとなり、新たにCrucialの480GB(BX200 Series)に交換。

Crucial BX200


ちなみに組み立てた当時ではまだ256GBでも2万円近くはしたものだったが現在ではGB当たりの単価が下がったことに合わせてTLC NANDの品質も大幅に向上したこともあり大容量化のいいタイミングだ。
(※といってもQSeries Pro自体が高品質高耐久ではあるがその分価格も高いMLC NANDなので一概には比較もできない)

システム移行については今回はストレージの交換のみでマザーやCPUの交換といった大幅にシステム構成が変わる(=OSのライセンスが失効して再認証手続きが面倒になる)ものではないためシステム移行作業もクローン化のみで済む。


まずはいったん旧システムからOSを起動する。この時にシステム移行を確実に行うことと予期せぬトラブルを避けるために、接続するストレージはシステムの入っている旧SSDと移行先の新SSDのみにし、それ以外の光学ドライブやHDD等のストレージは電源を含めてすべて外しておくこと。

が、起動しない

電源ランプのLEDは点灯するもののほかは一切のダンマリ。再度配線を外しで原因の切り分け、マザーボードの物損といった最悪の事態を覚悟したものの、幸いにもフロントパネルコネクタの配線ミス(単に正極と負極のピンヘッダの差し間違いであった。この時にようやく+、-の印刷がないピンヘッダは▲印の刻印があるものが正極であることも初めて知った)


気を取り直して配線をし直し、無事UEFIで起動を確認。


ここから移行作業。
Crucial製のSSDにはAcronis True Image 2015のライセンスキーが付属しており専用サイトからダウンロードを行い、ライセンスキーを入力するとそのままアクティベーションされる。


新SSDに対するシステム移行はディスクのクローン作成という形で実施する。小難しい操作が要求されるといったことはなく、ウィザードの指示に従うだけでよい。全てソフト側で自動的に設定を行うこともできるのだが、今回は作業に確実を期すためにも今回は全て手動で行う



今回は旧SSDと新SSDのみ接続のためソースディスクの旧SSDとターゲットディスク(=移行先)の新SSDのみが見えている。


今回はさらに容量の大きい480GBへシステムドライブを移行しさらに大容量化させるため「移行先に合わせる」を選ぶ。


が…、まれにOS側で勝手にリカバリー領域が作成されCドライブのパーティションがそのままということもある。これはディスク管理でも操作できないのでコマンドプロンプトからdiskpartコマンドで強制的に削除する他ない。


ウィザードが完了すると再起動を促されるので、このまま再起動を選択するとあとはシステム移行が始まる。


今回はSSD同士でかつ256GB程度なので1時間ほどで完了。クローン化が終われば勝手にシャットダウンされる。


シャットダウン後に旧SSDは直ぐに取り外し、新SSDからOSが起動するようにしておく。
UEFIでも起動ドライブが新SSDになっていることを確認。


移行後にCドライブの拡張作業。回復パーティションはディスク管理ツールからは削除できないため、コマンドラインからdiskpartを起動して削除する。

操作の流れは、コマンドプロンプト起動→diskpartコマンドでdiskpart起動→「list disk」→「select disk (操作するディスクのディスク番号、)」→「list partition」でパーティション一覧を表示し、「Type」欄が「回復」と表示されているパーティションのパーティション番号を確認する。→「select partition (回復パーティションのパーティション番号)」→「delete partition override」で削除。

実際のコマンドラインは以下の通り

Microsoft Windows [Version 10.0.10586]
(c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\WINDOWS\system32>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.10586

Copyright (C) 1999-2013 Microsoft Corporation.
コンピューター: *******

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン           447 GB      0 B

DISKPART> select disk 0

ディスク 0 が選択されました。

DISKPART> list partition

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
  Partition 1    プライマリ              350 MB  1024 KB
  Partition 2    プライマリ              238 GB   351 MB
  Partition 3    回復                 208 GB   238 GB

DISKPART> select partition 3

パーティション 3 が選択されました。

DISKPART> delete partition override

DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。

DISKPART>



回復パーティションが無事削除され、「未割り当て」となっている。これでCドライブが拡張できるのでCドライブを選択し、「ボリュームの拡張」を選ぶ。


単純にCドライブを拡張するだけなので最大ディスク領域まで設定されていることを確認して進むだけで良い。


「完了」でウィザードを閉じ、再度ディスクの管理に戻る。無事Cドライブの拡張も完了。最後は残りのストレージの再接続とグラボの接続だ。

GeForce GTX1080 MSI

ついに買って以来封印されたままのGTX1080が解放された瞬間。PascalコアのパワーとMSI Twin Frozr VIがさらにワクワクさせる。

MSI GTX1080 Elite130

今回のElite130のような小型ケースでの場合は、980Tiの時にグラボの補助電源ピンとバックプレートがケースの5インチベイと干渉してしまい、グラボを無理やりねじ込んでいたので当初懸念していた5インチベイ干渉問題は光学ドライブの簡易取り付けクリップを取り外してネジ留めにしたことで無事回避。ただそれでもMini-ITXケースで取り付けには一苦労ではあったが。


グラボの取り付けをもってようやく完了。全作業が終了した時には既に日付をまたいでいた。

次回は改修後の新グラボによる実力検証リポートだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿